今日はがなり声の出し方を練習しましょう!
いわゆるノイズ発声!
ONE OK ROCKのTakaさんが有名だと思いますが、最近だと「かくれんぼ」「ドライフラワー」で有名な優里さん、「うっせぇわ」のAdoさんあたりも有名ですね!
今回は下の4つの流れで進めていきますね。
①がなり声を使う歌手・声優
②がなり声とは?専門的に解説
③動画に合わせて練習しよう
④がなり声が出来ない方へって話
がなり声を使う歌手・声優
実際に聞いてもらうのが一番です!
めちゃくちゃいっぱいいるので抜粋して紹介します。
※Youtube動画を貼ると分かりやすいのですが、著作権上NGらしくJASRACさんから注意されたので、お手数ですがYoutubeで調べてください🙇♂️
I’m A Mess /Ed Sheeran
エドシーランはがなり声の使い手です!
個人的に「I’m A Mess」のがなり声が好きなので載っけました。
ライブ映像の後半部分で連発されます、3分付近からですね。
スキップ・ビート/Superfly
女性アーティストも沢山います。
ジャズシンガーのエラ・フィッツジェラルドさんとか堪らないですね。あっ、演歌でも普通に使われてます!
有名所だとSuperflyの越智志帆さん!
桑田佳祐さんのスキップ・ビートをカバーされてるのですが、サビ後半部分のがなりが格好いいです。
2分35秒付近からの「Woman」の部分は分かりやすいですよ!
ニャンちゅう
レッスンで仮声帯発声やると、生徒さんから「あっ、ニャンちゅうですか?」って言われます。というわけで、歌よりこっちの方が分かりやすいかも?
声優さんは「がなり声」が上手い
ちなみに声優さんは、がなり声の扱いがめちゃくちゃ上手いです!
是非意識していろんなアニメを見てください!
どのキャラも、ほぼ全員と言っていいほど使ってます。
しかもバリエーションも豊富で、他の発声との応用も頻繁に入ってきます。
プロフェッショナルな声のコントロールに感動するはず。
みなさん凄いですけど、野沢雅子さんとか山寺宏一さんとかヤバいですね。
がなり声とは?専門的に解説
がなり声とは?を専門的に解説しますね。
新しい発声方法をマスターする時はイメージ力が大事です!イメージするためには仕組みを知ることが必須!それがそのままコツとも言えます。
がなり声とは仮声帯発声
青色の部分が声帯。
赤色の部分を仮声帯と言います。
声帯の上にありますよね?
下からやってきた空気を声帯が受け止める。
それで対応出来なかった部分を仮声帯が受け止める。
つまりサポート役とも言える部分です。
この仮声帯を過度に働かせるとガラガラとしたノイズが生まれます。
これが「がなり声」正体です。
つまり仮声帯を上手に働かせることが鍵となるわけですね。
仮声帯を使って声を出すので、専門的には仮声帯発声と言われます。
がなり声には色んな呼び方がある
がなり声以外に、
「だみ声」とも言いますし、人によっては「喉声」とも言いますね。
ちなみに、
「デスボイス」「シャウト」も仮声帯を利用した発声です。
とは言ってもデスボイス・シャウトも更に細かく分けれるので厳密にはフォールス・コード・スクリームですね。
もう一方のフライ・スクリームの方は仮声帯ではなく真声帯になります。
エッジを利用してるとも言えますな!
真声帯と仮声帯の向き
余談ですが、仮声帯の向きが面白いですよね。
真声帯は上向きなのに仮声帯は下向きにデザインされてます。
もし仮声帯も声を出すための気管だとするなら、真声帯と同じ向きでいいじゃないですか?なんで逆なのか?
これは、
真声帯の目的は下から息を受け止めるため。
仮声帯の目的は上からの誤飲を防ぐため、と言われてます。
つまり、本来仮声帯は発声のための気管ではないんですよね。
その部分を歌唱方法に使ってるわけなんです。
人間って面白いですよね笑
がなり声の簡単な練習方法
では実際に練習してみましょう!
こちらの動画のCHAPETR24(43分46秒付近)から仮声帯発声について触れてるので合わせて参考にしてみてください!
仮声帯がうまく鳴らせない方は無理しないで下さいね。
LEVEL1 咳払い
口を閉じた状態で咳払いをします。
おじさんが喉に絡んだ痰を、外に掻き出すようなイメージです。
「ん゛ーっ!」で短く。
うまく鳴らせない内は伸ばさない方がいいです!
出来ない方は下のコツを1つずつ試してみてください!
①お尻の穴をキュッと締める感じでやってみてください。
②あくびみたいに喉を下げてやってみてください。
③喉を上げて鼻を鳴らす感じでやってみてください。
LEVEL2 短く言い切る
次は咳払いから口を開けて言葉にします。
いきなり伸ばすのは大変なので、まずは短い言葉を言い切るところから始めます。オススメは「えん」ですね。
「ん゛ーっえん!」
LEVEL3 声を伸ばす
ここまで出来たら声を伸ばしてみましょう。
「え゛ーーーーっ!」
ただ伸ばそうとするよりも最後に小さい「っ」と「!」を入れる気持ちで伸ばした方が仮声帯が乗りやすいはずです。
喉が痒くなるとか、痛いって方は無理しないでくださいね?
1度に長時間やらずに「少しずつを毎日」がコツです!
LEVEL4 泣き叫ぶ
次は泣き叫ぶのがオススメです!
「い゛やぁ゛だぁ゛ーーーーっ!」って駄々をこねたり、大声で拒否しましょう
低い音・高い音を組み合わせて、音量の大小もつけて色んな種類の声を使います。地声だけでなく裏声も使います。
声を揺らすのと組み合わせると更にGOODですね!
僕は毎日1分間、この泣き叫ぶ時間を設けてます。
「喉痛めないのかな?危なくないのかな?」って思われた方もいるかもしれませんが、実は仮声帯発声は上手く鳴らせるようになれば負担の少ない発声です。
前半でお伝えしたように、真声帯のサポート役なので逆に喉を守ってくれるとも言えます。聞いた感じめちゃくちゃ喉を痛めそうですけどね、逆なんですよ笑
ただ!
うまく仮声帯が動いてない段階は喉を痛める可能性大です!
いきなりLEVEL4からやらず、少しずつ負荷を上げていってください!
がなり声が出来ない方へ
「全然出来ません」って方もいると思います。
実は僕も仮声帯発声って得意じゃないんですよね…
最近ようやくちょっと鳴るようになったなって段階です。
最初の頃とか出来る気配0で、これ無理じゃね?って思ってました笑
簡単に出来る人・難しい人がいる
実は仮声帯発声には簡単に出来る人と、中々出来ない人がいます。
例えば、
喋り声がガサっとした感じとか、裏声がカサカサしてる人は比較的掴みやすいです。
逆に喋り声が聞き取りやすくて、裏声が透き通った感じの人は習得に時間がかかります。
最近で言うとYOASOBIの幾多りらさんとかは苦労するんじゃないかな?
発声には相性があるんです!
これは仮声帯発声に限らずミックスボイス、ホイッスルボイス…なんでもそう。
なのですぐに出来なくても凹まず、「相性が悪いんだろうな〜」くらいに考えて、毎日少しずつ慣れてください。
あと弛緩系のやつや、吸気発声とも併用してくださいね!