ボイストレーナーの歌い方解説!
今回は「鱗/秦基博」です!
「だまし歌」を使って解説します。
これは全く新しいアイデアで、歌い方がすぐに変わります。
めちゃくちゃ歌いやすくなるので、みなさんも試してみてください!
ゆーき先生のだまし歌という技術は本当に素晴らしいと思います!
一度動画を視聴させていただくだけで、曲の見え方聴こえ方がガラリと変わるんです!音楽ってどうしても感覚的なもので、それをレッスンや動画で掴むのって難しいので、可視化されている+究極的に分かりやすいというのが画期的すぎます
「鱗」の音域
「鱗」の音域
音域は約2オクターブ!
地声最低音はC#3。
男性には比較的出しやすい部分ですね!
基本の高音は、サビ後半分のA#4ですが、
最後のサビでB4が登場します!
「ものは捨てーてー」のとこですな。
地声の低音:C#3 →出しやすい
地声の高音:B4 →大変
裏声の高音:なし
低い歌を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい!
男女の歌いやすいキー設定
カラオケ・歌ってみたで歌われる場合、
男性は3個下げくらいじゃないかな?
原曲キーだとサビ一発目でF#4から入って、そのまま繋げながら発声が難しい部分をうろちょろしますもんね…
まさに魚みたいに泳ぐようなサビのフレーズですよね笑
女性は4個上げかな。
トップがD#5まで上がるので高くなっちゃいますが、上げないとAメロの低音が大変でしょうし。
「鱗」の 歌い方解説
※ごめんなさい!
著作権の問題で「歌詞」と「だまし歌ワード」の掲載が出来なくなりました。
分かりづらいと思いますが、動画と併用して使ってください🙇♂️
だまし歌ワードのPDFデータは、動画のコメント欄・概要欄からダウンロード可能です!
Aメロのコツ
・全体
「ひまわりの約束」の時同様に、秦さんの歌い方は少し不満そうに表情筋を緩めたような感じで歌うとそれっぽくなります。
抜けのいい鼻声要素もありつつ、暗さが共存してるようなイメージですね。
・1行目
出だしの「すっ」出しすぎに注意してください。青くしてますよね?張り切らず少し捨てるくらいが吉かと。
いきなり5度音程で飛ぶので力み厳禁です!
・1行目
「え〰︎」と「王〰︎」の部分、少し息を入れるような感じで柔らかめに歌うと秦さんっぽくなります。特に最後はふわぁ〜っと処理するイメージですな。
・2行目
ここが最初の難所でしょう。
喉が締まらないように気をつけてください!って言われても、締まるもんは締まると思います。
「牡蠣揚げ・タァーソノ」って捉えることで喉が少し落ちるはず。
繋げず二つのブロックとして分ける気持ちで歌うのが即効性のあるコツです!
・3行目
「緑が勝った?」って相手に聞くイメージで捉えると、不思議と音程の階段が良くなるはずです。しっかり相手に尋ねて下さい。
・4行目
淡々とリズムにはめる感じ。
最後の「魚」の部分、秦さんは母音をルーズに歌ってるので「ワスカナ〰︎」くらいでいきましょう。
・6行目
Aメロ2回目の難所です。
「内藤」って捉えることで喉が上がりにくくなって発声が良くなる工夫を仕込んであります。
ここで声が硬くなりすぎる方は「SHIKATA」の部分で息を混ぜて歌ってみてください。ちょっと楽になる体感があるはず!
・8行目
最後の部分はビブラートをかけずにストレートでいきましょう。
語尾の処理はメリハリが肝心ですな!
Bメロのコツ
・1行目
いきなりオクターブで飛びますね。ここも難所でございます!
繋げて歌うのですが、イメージとしては3ブロックで分けて歌いましょう。「ア」からしっかり言おうと思うことで、「カ」の部分の重さが軽減するはず。
・2行目
ストレートに伸ばした後にビブラートを入れるって感じで処理してください。
ビブラートって入れまくると何と言うか臭くなっちゃうので自然に行いたい部分です!
・3行目
「いく」の「y」を少しルーズに発音すると秦さんっぽくなります。
・4行目
引き続き難所です。
このだまし歌ワードのニュアンスで歌いやすくなるといいですが…
後半はしゃくりと、フォールがあるのでウネウネ歌って下さい。
・5行目
「ねぇ」をはっきり言いすぎると声門閉鎖が強くなり過ぎて声が硬くなる人も多いと思います。秦さんは出だしに少し息を入れる感じで閉鎖を緩めてるので、その策がオススメ!
あとは、フレーズ前にしっかりブレスすること、出だしで泣き(声を裏返すテクニック)を入れることもコツです!
・6行目
地味にリズムが前に転げやすい部分です。
「ない板」の「い」の追加、「Nine」の「ん」の投入。この2つを大事にしましょう!
サビのコツ
・全体
サビは難しいです
声を生業にしてるボイストレーナーでも難易度が高いと言われている部分です!
「だまし歌」で力みを取ったり、発声を良くしたり、リズムをよくすることは出来ますが限界はあります。手も足も出ない場合はキーを下げるか、時間をかけて地道にボイトレして声を育てていくのをオススメします!裏技はありません!
・1行目、2行目
ノンブレス(息継ぎなし)で有名な箇所ですね!
赤色の部分で泣き(声を裏返すテクニック)を入れて、力みの蓄積を逃しながら繋いでいきましょう!
ヘルシーに発声しすぎると味気ないし、1箇所でも発声のミスが生じると崩壊してしまうというデリケートなフレーズとなります。
・5行目
2回目は泣きを入れないのが特徴ですね。
理由は「う」「い」の母音の力でしょうね。同じメロディーでも使う言葉(歌詞)によって発声って全然変わってくるんですよね〜
・7行目
ここは絶対無表情でしょうね。
原曲を聞いてみてください、ここでキュッとぶっきらぼうに歌う感じがあります。
・8行目
「君の元へ」という同じ歌詞が2回登場しますが、どちらも微妙にニュアンスが違います。
特に青色の抑える部分に注意して、しっかり歌い分けをお願いします!
攻略に必要なボイトレ
声が揺らせない方はこちらのボイトレを頑張ってみて下さい!
喉を下げりゃあ、それで発声はOKか?言うと違うのですが、運動として下げれるようになってるといいと思います!
声を強くしようと思って閉鎖系の練習ばかりしてた方は発声バランスを崩してる恐れがあります。裏声吸気発声も組み合わせながら、閉じる・開くの均衡をとるべし!
「コツ以前に高音が出る気配が0です。」という方は基本からです!うまく歌うためには前筋という部分が重要になるのでコレを!
地声と裏声をもっと滑らかに繋ぎたい方はこちらのボイトレがオススメです!