ボイストレーナーの歌い方解説!
今回は「廻廻奇譚/Eve」です!
「だまし歌」を使って解説します。
これは全く新しいアイデアで、歌い方がすぐに変わります。
めちゃくちゃ歌いやすくなるので、みなさんも試してみてください!
いろいろなチャンネルで勉強していますが、ゆーき先生のだまし歌のおかげで、言葉が詰まったフレーズでも走らなくなりました👍
すごいです🤩
「廻廻奇譚」の音域
「廻廻奇譚」の音域
音域は約2オクターブ半です!
広いっすね〜
地声最低音はF2。
Cメロの部分です。
うん、こりゃあ低い。もはや菅田将暉さんですね。
地声最高音はB♭4。
サビ前とか、サビで頻繁に登場します。
軽めな声種の人じゃないと辛いでしょうね。
裏声最高音はD5。
これも普通に考えたら大変なのですが、
地声最低音と地声最高音の後に見たら可愛く見えてきますね笑
地声の低音:F2 →大変
地声の高音:B♭4 →大変
裏声の高音:D5 →ちょっと大変
低い歌を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい!
男女の歌いやすいキー設定
これはキー調整無理でしょう笑
男女ともに!
あくまでレコーディングで作るボーカルテイクかな?
「部分録り」+「ピッチ補正」+「リズム補正」が可能な歌ってみたであれば、超絶難易度が高いまではいかないと思うのですが、ライブで人に聴かせるレベルのクオリティで歌おうと思うとかなり大変な曲ですよね。
それこそ軽めな声種に恵まれてる方は大丈夫でしょうけど、標準的な男性の喉だと5年から10年の努力を要するって言っても大袈裟じゃなさそう。
ボイストレーナーなのに夢のないようなこと言ってごめんなさいね…
「廻廻奇譚」歌い方解説
※ごめんなさい!
著作権の問題で「歌詞」と「だまし歌ワード」の掲載が出来なくなりました。
分かりづらいと思いますが、動画と併用して使ってください🙇♂️
だまし歌ワードのPDFデータは、動画のコメント欄・概要欄からダウンロード可能です!
Aメロのコツ
全体
元歌詞通りでも大丈夫な部分も多いのですが、よりリズムの成功率や、ニュアンスを寄せる工夫を仕込んでおきました。
一つ一つ単語を言う気持ちで歌って下さいな!
1行目
・一般的に「の」のリズムが遅れるはずなんで「ノナリ」って単語として捉えてください。
2行目
・「心象」の「ん」はほとんど発音してないので、うまくハメられない方は「師匠」でもOKです。
4行目
・ここの最後の部分が一番難しいかな。メロに対して歌詞を強引に乗せてる場所なので!
「人間」の部分をリズムに収めようとすると相当難しいので、「鬼人間」という感じ「き」から捉える方が吉かな!
8行目
ここも少し難しい箇所です。どうしようか悩みました。
このだまし歌を見ながら、うっすら「辿る」の「る」と、「記憶」の「く」を入れるように歌うと掴めるはずです。
Bメロのコツ
1行目
・「う」を投入することで喉が締まりにくくなって、この後の裏声の成功率が上がるはず。
・「狭で」の「ざ」の発音は、「ず」に近いのでEveさんっぽく歌い方は「葉’s」のニュアンスがオススメ!
2行目、3行目
・歌いやすくする工夫として区切り方を変えて改行してます!
このニュアンスで捉えたら、声のスッキリ感や、後半の余力がだいぶ変わってくるはず!
・「だけどまだ」の間に、うっすら「ん」を入れます。ちょっと訛ってあげるような感じ。
4行目
難所です!
繋げず二つに分けた方が上手くいくはず。
合わせて、小さい「つ」を投入してリズムを弾ませることで高音(B♭4)の音が軽快に当たりやすくなるはず!
サビのコツ
1行目
・歌詞は「闇を」なんですが、Eveさんは「よ」で発音されてます!
実際そちらの方が高音は安定するはず!
・高音のコツに関しては発声のタイプによってアドバイスが違うのですが、Eveさん的な軽めな声質をお持ちの方は「闇夜」の低めな部分から前斜め上(鼻)を意識して、「は」で息を送りすぎず繋ぐようなイメージ、「祓って」で後ろを意識してみてもピッチが上がりやすいかもです。
・ロックっぽいというか少し重めな声質の方は裏声に切り替えるか、「は」で泣き(声の裏返し)を入れるか、「H」の子音で息を流して声門閉鎖を緩めるかなどの方法がオススメかな!
「闇夜」の部分をわずと息っぽく歌ってあげるって方法もいいかもしんないですね。
2行目
・区切り方が複雑ですが、この捉え方で高音が出しやすくなるのと音程が良くなる効果があるはず!
どうしても前半の「と」が悪さしちゃうので、引きずらせたくないんですよね。
3行目
・「ー」と「っ」の存在で歌いやすさは雲泥の差です。
攻略に必要なボイトレ
低音が安定して出ない方はこの辺のボイトレに挑戦してくださいませ!
「エッジボイス」を含め、地声系の筋肉をしっかり起こしてあげることが大事ですよ!
Bメロの1行目の「NAITE」で裏声に飛んで地声に戻ってくる部分。「なぁい」はF4の音なので、ここの音で地声が絡まりすぎないことが要求されます。
こんな感じの「分離系ボイトレ」でしっかり地声の絡まりを取って、裏声系の筋肉を独り立ちさせることが必要でしょうね…
絡まりを取った後に、下のボイトレで「前筋+甲状舌骨筋+閉鎖筋」の組み合わせになっているのであれば、高音が出しやすくなったり、地声と裏声がスムーズに繋がってくれるようになるはずです!
かなり難しいですが…